もう５年くらい前になるだろうか？
京都フォーラムで難波征男先生を初めてお見かけした。
当時、独学で、友人の小川さんと八幡さんと一緒に陽明学が学んでいた。
小川さんが経営する焼肉店「えびす」の２階で、
２週間に１度、朝から伝習録の輪読会をしたりした。
約10年前に出会った陽明学の世界観は、
マズローやハーズバーグなどの心理学をベースとした、
経営学をベースに人事労務の仕事をしていた。
しかし、その心理学を心の底では信用しきれないでいた。
高校生の頃、男性向け週刊誌に書いてあった、
「この夏、こうすれば女にモテる」という特集記事を読んでいるようなそんな感じに近い。
モテたくてモテたくて仕方がないので、
つい読んでしまうし、つい買ってしまい、
ついつい袋とじも開けてしまうのであるが、
一向に彼女はできないという感じであった。
そんなときに出会ったのが陽明学であった。
私には陽明学は中国古典ではなく、
実践的な心理学であり、脳科学であった。
陽明学をして実践哲学とは、まさに膝を打ちたくなる。
しかし、陽明学を体系的にわかりやすく、
書かれた本は少なく、また、書き手によって、
会社が違い、中には、全く本心を外しているもののあった。
だから、いろんな本から、断片的に、
暗号を解読するような学び方であった。
しかし、その暗号が解けたときに、
喜びはたまらなかった。
そんな解読できない暗号が、
クリアファイルに満タンになっている頃だ、
難波先生にご縁をいただいたのは。
私は大阪は焼肉の街 鶴橋在住である。
難波先生は福岡 博多に住んでおられた。
ずうずうしくも私は、難波先生のご自宅に
教えを請いに伺った。
朝の１０時前に福岡に伺うと、
先生は車で迎えてくださり、
いやぁ見せたいものがあるんですよと、
コンテナハウスが置かれた広場に連れて行かれ、
そこで、先生が借りておられるコンテナ２つをみせていただいた。
そこにはハードカバーの古い本がぎっしり並んでおり、
その中から、何冊かとっては、「いやぁこの本はね、」と、いろいろ解説してくださるのだが、
それが陽明学の本で、
非常に珍しい本であるとは理解できたが、
話の内容は理解できず、
私は、分かっているとも、
分かっていないとも判別しがたいように相づちを
打っていたが、
そんなことはお構いなしに、
先生は目をキラキラさせて話される。
実際に、
先生に会われた方は分かっていただけると思うが、
先生の目は、キャンディーキャンディーより光る。
表現を新しくすればプリキュアより光る。
そのあと、ご自宅に伺わせていただき、
私は積年の疑問を先生にぶつけさせていただいた。
先生は私の質問する度、
謎が解けたときの名探偵コナンよろしく、
目をキラリとされ、嬉々としてお話しいただいた。
陽明学の泰斗 吉田松陰が、
獄中、囚人たちに嬉々として、
その教えを説いたエピソードが思い出される。
現代の陽明学の泰斗である難波先生、
その師匠は世界的な陽明学者 岡田武彦先生だ。
その岡田先生の師匠が、楠本正継先生で、
その楠本先生の曽祖父が、楠本端山という人物で、
この楠本端山が吉田松陰を陽明学を教えた。
そんな風に考えると、
吉田松陰は、兄弟子みたいなもので、
呼び方は「先生」ではなく、
「兄さん」が正しいように思う。
陽明学は、東洋思想の華と呼ばれる。
学びを進めるたび、感動、驚嘆がある。
今から５００年前に、
最新の脳科学や心理学的を明らかにし、
驚くことに、それを机上の空論に止まらず、
実践でつかえるようにまでしてある。
そして、宗主 王陽明はもとより、
陽明学に学びを得た人々が、
驚くべき大きな仕事を成し遂げている。
しかしながら、陽明学をわかりやすく、
学べる本がない、DVDもない。
それこそ、古文書を少しづつ解読するように、
学びを進めねばならない。
いつも疑問が両方のポケット、
後ろポケットにいっぱいになる。
そんな人にとって、難波先生は、もう、
のび太にとってのドラえもんの如くで、
全ての疑問に答えてくださる、
本当、そんな感じだ。
以下にそんな難波先生に出会える機会を、
紹介する。
⬜︎陽明学大阪 公開講座 （無料）
6月28日 １４：００－１７：００
場所 大阪駅前第３ビル ２５階
⬜︎陽明学大阪 公開講座 （無料）
6月30日 １４：００－１８：００
場所 大阪駅前第３ビル ２５階
